万人に売ってはいけない
2014.12.10 更新
今回は、「沢山の人に売れる必要は無い」ということをお伝えします。
まず、問題です。
インターネット上での成約率・・つまり、サイトを訪れた人が商品やサービスを購入してくれるパーセンテージはどれくらいであれば合格でしょうか?
もちろん扱っている商品やサービス、金額などにより状況は異なりますが、一般的には1%が合格ラインと言われています。
つまり、100人がサイトを訪れたら、1人が購入してくれれば御の字、ということです。
1%と聞くと、とても少ないと思いますよね。
ですが、こう考えてみてください。
大ヒットしている国民的なアイドルグループのCDも、売れても100万枚という時代です。
100万枚というと大きな数字のようですが、日本の人口からいうと1%未満です。
それでも、大ヒット、1位と呼ばれるわけです。
何が言いたいかといいますと、
「多くの人に買ってもらう必要は無い」ということです。
◆万人に好かれようとしない
多くの経営者は、
「自分のお客は、商圏内の全ての人だ。多くの人に買ってもらえるようにしたい」
と考えています。
しかし、その考え方は危険です。
なぜならば、「万人にウケるような商品は個性や特徴がなく、結局誰からも買ってもらえない」
からです。
例えば、あなたがラーメン屋を経営しているとしましょう。
たくさん食べたい肉体労働者にも、育ち盛りの子供にも、ダイエット中の女性にも、あっさりしたものが好きな高齢者にも好かれるようなラーメンがあるでしょうか?
もしそのようなものを作ろうとすれば、結局のところ無個性のものか、ごちゃごちゃし過ぎて食べたくもないようなものになるでしょう。
では、肉体労働者向け、子供向け、女性向け、とそれぞれの商品をそろえてみたらいかがでしょうか?
それでも、売れない可能性は高いです。
まず、そもそも何をウリにして宣伝するか?という点。
全ての商品を宣伝しようとしても目立ちません。
広告の効果が落ちます。
赤い字が目立つのは黒い文字の中に赤があるから目立つのであって、全てが赤だと目立ちようがありません。
また、例えば屈強な(?)男性が多く集まるラーメン店に、若い女性が喜んでいくというのは想像できません。
女性が行きやすい店である必要があります。
このように、広告の効果や店のコンセプトがぶれるため、多くの人に売ろうとすると売れない、ということになります。
◆尖ったサービスを提供する
逆に、最初の例で見たとおり、1/100の人に売れれば良いわけです。
そうであれば、1%でも良いから反応するような、尖った商品やサービスを提供すれば良いのです。
もちろん、商圏が田舎で、もともと人口が少ないのであれば尖り過ぎるとお客がいない、ということにもなりえます。
が、基本的には、万人受けを狙うのではなく、1%の人が「欲しい!」と思うような商品やサービスを提供しましょう。
なお、そのような商品やサービスを作るにはどうしたら良いか?ですが、最も簡単なのは「〇〇専用」にすることです。
「〇〇」は、あなたが売りたいターゲット層のお客をイメージします。
例えば、「肉体労働をしている男性専用」や、「ダイエット中の女性専用」などです。
そのような人が喜ぶ、役に立つという内容にすれば、その層から支持されることでしょう。
くれぐれも「皆に好かれよう」とせず、1%に熱烈に支持されるようなサービスを提供しみてください。
もっと集客・売上アップの方法を知りたい方はこちら