倒産しないための簡単な方法・・キャッシュを確保する
2012.12.19 更新
倒産を避けるために最も注意するべきこと。とてもシンプルです。
それはキャッシュ(現金、預金)を常に確保することです。
極端な話、キャッシュがあれば、借金はいくらあっても倒産しません。
キャッシュがなければ、借金が少なく、黒字になっていても事業継続できなくなる可能性があります。
特にこの記事を読んでいただいている零細企業の場合、キャッシュには気をつかう必要があります。
資金が足りなくなる!と分かった時点で、他から資金を調達できる保証が無いのですから。
たまに、少しキャッシュに余裕があるからと言って、借入金を前倒しで返済しようとする経営者がいます。
借金を少しでも減らしたい、金利を払うのがもったいないという考えなのでしょうが、慎重に検討すべきです。
個人的には、たとえある程度金利を負担したとしても、キャッシュとして手元に置いておくほうが良いケースが多いと感じています。
特に、毎月の売上が安定しない業種の場合、たとえ一時的にキャッシュが増えたとしても、安易に前倒し返済すべきではないでしょう。
なお、「借入金の返済をしても、返済額は費用にならない」ということをご存知ない方が多いようです。
実感ベースでは、零細経営者の半数以上はそのような認識であるように感じます。
つまり、
手元にキャッシュがある
↓
返済に回すのでキャッシュは減る
↓
キャッシュは減るが、経費が増えるわけではないので利益に対して税金は発生する
↓
利益は出ているがキャッシュは無いので税金の支払が大変になる
という状況をご存知ないのです。
もしあなたもご存知なかったのであれば、要注意です。
※もちろん、逆に銀行から借入をしてキャッシュが増えても、それは利益ではありませんので、税金として持って行かれることはありません。
なお、どのくらい手元にキャッシュを持っていれば良いのか?という問題があります。
月商の1か月分やら3か月分やら、色々な目安はあると思いますが、
業績が悪化している零細企業の場合、ケースバイケースと言わざるを得ないでしょう。
資金繰りをしっかり管理し、毎月の返済額や、売掛の回収・買掛の支払サイトなどから、
手元に持っておくべき資金を見定めましょう。
※単純に銀行からの評価という意味では、やはり月商の1か月分は必要と言えるでしょう。
キャッシュの重要性、しっかり認識してください。
そのような事態になる前に業績を上げたい方はこちら