黒字倒産の原因とは?

黒字倒産という言葉は聞いたことがあると思います。

 

なぜ黒字なのに倒産するのでしょうか?

その仕組みをご説明します。

 

目次

◆黒字倒産とは?

そもそも黒字倒産とはどういう状況のことでしょうか?

 

「勘定合って銭足らず」という言葉があります。

これは、損益計算書上(まあ、決算書上ですね)では利益が出ているのに、現金預金(キャッシュ)が手元にない。

キャッシュは無くても、仕入れの支払や給与、家賃の支払いなどで資金繰りが苦しい。

ここでもし手形を切っていたら、最悪、倒産してしまう。そんな状態のことです。

 

では、利益が出ているのにキャッシュが無いという状態はなぜ起こってしまうのでしょうか?

 

理由はいくつかあります。

 

◆掛での取引

例えば、商品を販売すると、売上になりますね。

この時、代金も現金で受け取っていれば、売上とキャッシュの間にずれはありません。

 

が、この代金を掛けで受け取る、という場合には、売上は立っているものの現金が入ってくるのはしばらく先、ということになります。

特に、手形で受け取っている場合にはさらに数か月後になります。

このタイムラグが損益とキャッシュとの差を生みます。

 

また、仕入れをした場合のことを考えてみましょう。

 

仕入れた商品を販売したとしましょう。

まず仕入れをした段階では、仕入れた商品は「在庫」になります。

売れるまでは、この仕入は仕入れ代金として売上の原価にはなりません。

なので、売れていない状態で支払だけすると、仕入れ代金は払っているのに原価にはならない。

キャッシュはないのに利益はそのまま、という状況になります。

 

逆に、仕入れてすぐに売れた。

そして、支払は掛けなのでしばらく後になった。

という場合は、販売しているので原価になります。原価というコストは増えているにもかかわらずキャッシュはたくさんある、という状況になります。

 

ちなみにこのことから、売掛の期間はできるだけ短く、できれば現金で。

買掛の期間はできるだけ長くすることで、資金繰りが楽になる、ということがわかります。

 

例えばスーパーマーケットなどは、仕入業者から大量に掛けで仕入をして、現金で販売します。

ですので、資金繰りとしてはかなり楽な業種です。

 

飲食店などの現金商売も基本的にはそうです。

 

現金商売なのに資金繰りが苦しい・・というのは、下記の事情があるからでしょう。

 

 

◆借入金がある

銀行その他から借入をしている場合。

銀行に返済しても、それは原価や経費にはなりません。

キャッシュは減りますが、その分利益まで減るわけではありません。

結果として、利益はあるもののキャッシュがない、という状態になります。

 

逆に借り入れをした場合、当然キャッシュは増えます。

が、その分利益になるわけではありません。借りたお金には税金はかからないということですね。

 

 

◆資産を購入した

資産とは、土地や建物、機械や車両など、有形無形の財産である程度高額のものです。

これらの資産は、購入した瞬間に全額を費用にする、ということができません。

資産に応じて、数年かけて費用にしていきます。

 

これが減価償却ですね。

 

もし一括で支払っていると、キャッシュは無くなりますが費用になるのはその数分の一です。

したがって、利益は減らないわりにはキャッシュは減る、という状況になります。

 

 

◆減価償却

逆に、購入した翌年以降を見てみましょう。

もうキャッシュは払ってあるので、減ることはありません。

が、減価償却費という費用が毎年計上されます。

つまり、キャッシュは出て行かなくても、利益は減る、ということです。

 

このことから、銀行は「いくら返済できるか?」を判断する時に、「税引き後当期利益+減価償却費」で計算することが多いです。

 

減価償却費は「利益」を出す上では引くべき数字ですが、実際にはキャッシュは出ていないわけです。

なので、「いくら返せるか=キャッシュは?」を知るためには、減価償却費を足し戻す、ということになります。

 

 

このような会計や数字の話は苦手な経営者も多いと思います。

が、資金繰りは会社にとって何より重要なこと。

専門的なことは税理士にまかせれば良いですから、この機会に、基本だけでも学んでおきましょう。

 

 

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