「良い商品やサービスさえ提供していれば、お客さんは分かってくれて、必ずリピートしてくれる」 経営者の方の中で、もしそのように考えている方がいたら、それは非常にもったいないことです。
本来であれば、もっとリピートして利益につながるはずのお客さんを逃しているかもしれません。
ビジネスの基本は「いかにリピートしてもらうか」にあります。
新規顧客だけを追いかけてもなかなか儲からないため、リピーターとして何度も購入してもらう対策が必要なのです。
今回は、経営者が知っておくべき「リピーター対策」の本質について解説します。
1. 「満足」だけではお客はリピートしない
まず大前提として、お客さんに満足してもらうことは当然必要です。
不満がある店に再訪することはありません。しかし、「満足すればリピートしてくれる」というのは大きな誤解です。
皆さんも、どこかのお店に行って「ここ、良かったね」と感じたのに、その後一度も足を運んでいないという経験はないでしょうか。
「また来ようね」と口にしながら、結局行かないままになっている店は意外と多いはずです。
人は、満足しただけでは必ずしもリピートしません。その理由は主に2つあります。
理由1:「また選ぶ理由」が弱い
世の中には数多くの選択肢があります。
あなたの会社やお店に満足していても、他もそれなりに良いものを提供していれば、あえて特定の会社や店をリピートする強い動機が生まれません。
また、あなたのお店や会社より劣っていても、利便性や価格で他を選ぶこともよくあることです。
理由2:単純に「忘れる」
経営者にとって自社は生活の中心ですが、お客さんにとっては忙しい日常のほんの一部分に過ぎません。
その場で満足しても、店を一歩出ればすぐに記憶から薄れていきます。
つまり、「再度利用する理由」を作り、かつ「忘れられない」ための施策が必要なのです。
2. 仕組みでリピートしてもらう方法
満足を超えた「感動」を与えるのは誰にでもできることではありません。
ですから、誰にでも取り組める「仕組み」でリピートを促しましょう。
一般的に、お店ではまず「3回来店してもらうこと」が、その後の習慣化に向けた一つの目安と言われています。
この3回を目標に、以下のような仕組みを検討してみてください。
クーポンとポイントカード
初回来店時に、次回使える魅力的なクーポンを渡せば、次も行ってみようという理由になります。
ポイントカードも有効策ですが、成功のコツは特典までの道のりを短くすることです。
50ポイント貯めるのは大変ですが、例えば「3ポイントで特典」のような設定であれば、3回来店という目標にも繋がりやすくなります。
LINEやメルマガ
最近はLINEが主流になりつつありますが、メルマガも手段の一つです。
こちらから連絡することで思い出してもらえますし、クーポンを配信すれば来店する理由にもなります。
ただし、宣伝ばかりでは敬遠されるため、送る内容の設計は重要です。
次回予約と計画の提示
歯医者のように、通う時期が決まっている業種ならその場で次回予約を取りましょう。 さらに効果的なのが、先々の計画を作ってしまうことです。
例えば整体などの場合、初回来院時に「今はこういう状態なので、こういう計画で施術していきます。次はいつ頃来てください」と伝えます。
これによって、お客さんは自分の意思だけでなく、計画に沿って「また来よう」となるわけです。
3. 最強のリピーター作り
仕組みを構築することも大切ですが、それ以上に強力なのが「人や、お店そのものを好きになってもらう」という関係性です。
商品やサービスとは別に、担当スタッフや会社自体が好きという関係性が作れれば、忘れられたり、他店に目移りしたりしづらくなります。
多少不便だったり値段が高かったりしても、「あの人から、あのお店から買おう」と思ってもらえるようになります。
仕組みを整えつつ、お客さんとの良好な関係性を育てていくことで、よりリピートされる会社へと成長していくでしょう。
まとめ
| リピーター増加のポイント | 具体的な内容 |
|---|---|
| 再訪する理由を作る | クーポン、ポイントカード、次回予約の提示 |
| 忘れられない工夫 | LINEやメルマガでの定期的な接触 |
| ファン化の促進 | スタッフや会社そのものとの信頼関係の構築 |
リピーターを増やすためには、単にお客さんに満足してもらうだけでなく、「再訪する理由」を作り、「忘れられないための仕組み」を整えることが不可欠です。
さらに、人や会社そのものを好きになってもらう関係性を築くことで、競合に左右されない強い経営基盤を作ることができます。
まずは、自社において「お客さんが忘れないための工夫」が一つでもあるか、確認することから始めてみてください。

