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長文ですが、私がどのような想いで事業再生という仕事をしているか書いています。
私どもへの相談を迷っている方は是非お読みいただき、ご検討の材料として下さい。
こんにちは。
㈱あおい総合研究所、代表の道場です。
私たちあおい総研は、事業再生のコンサルティングを業とする会社です。
元々、私は司法書士として働いていました。司法書士の仕事といえば、メインは不動産や会社の登記業務。また、10年ほど前から、一部の仕事で弁護士のように代理人として交渉や裁判ができるようになったので、借金の相談の仕事も大きなウェイトを占めるようになっています。
私は主に、消費者金融などからの借金で苦しんでいる人たちから相談を受け、立ち直りのお手伝いをしていました。数年間その仕事に携わっている間に、おそらく1000人以上から相談を受け、600人以上から依頼され実際に債務の整理にあたりました。かなりの経験を積み、自分なりに仕事に自信を持っていましたし、依頼者からは感謝されますし、忙しいながらも順調な日々だったとは思います。
そんな順調な日々の中、私を変えた出来事がありました。
リーマンショック後のことです。
ある方が相談にいらっしゃいました。個人で事業をやっているという方で、内容は闇金が絡むかなりヘビーな案件でしたが、まあなんとかかんとか、それらの借金に関しては解決できる見通しがつきました。銀行からも多額の事業資金の借入がありましたが、それは今までどおり返済していく、他の借金が片付けば大丈夫ということで、元気に帰っていきました。
数週間後、その方が自殺を図ったという連絡がご家族からありました。
闇金等の借金は片付いたのですが、結局急激な業績の悪化により売上も激減し、銀行にも、仕入先や外注先にも支払いができず、責任を感じ保険金でそれらを払おうとしたのでした。自殺を図ったという連絡と一緒に、私宛のメッセージとしてご家族からその旨伝えられました。
幸い、その方は一命を取り留めました。すぐに回復したので仕事も続けられました。銀行への返済はリスケし、その他の支払いも少しずつ返すということで話をつけ、現在も事業を継続しています。
しかし、私は自分がなんて役に立たないのだろう、と思いました。自殺を図るまでの状況認識も甘かったですし、その後もどうすれば経営状況を良くできるかアドバイスもできなかったのですから。少なくても当時の司法書士としての私は、法律に関しては一応プロと言えたかもしれませんが、経営のことなど全く分かりませんでした。税務も会計も分かりません。なにせBSもPLも読めないという状況でした。
それまでの司法書士としての仕事は、ほとんどサラリーマンの方からの相談で、どうしても返済できない場合には破産するという方法で解決していました。
※誤解される方が多いのですが、サラリーマンが破産をしても、大きな財産が無ければ生活はほとんど変わりません。仕事を失ったり、近所に知られ現在の住まいを離れなければならない、ということもありません(持ち家の場合は別ですが)。言い方は悪いですが、最悪破産すればなんとでもなるのです。
しかし事業主の場合はそうはいきません。確かに破産すれば借金は無くなりますが、50歳を過ぎて長年事業主としてやってきた仕事を無くし、仕事をするために必要な備品や設備を無くし、取引先からは迷惑をかけたと責められ、その後どうやって生活すれば良いのでしょうか?
そして、私は「どうすれば零細企業が破産せずに事業を立て直すことができるか?」考えるようになりました。最悪、破産するのは最後の手段だ。破産させず、経営状況を良くすることで事業継続させたい。どうすれば経営状況を良くすることができるだろうか?と。
法律の専門家として借金問題を解決する立場の人は、優秀な弁護士や司法書士がたくさんいます。しかし、経営状況を改善し、事業を継続させるという立場の専門家は、決して多くありません。特に、従業員数人程度という零細企業の再生を専門に手がけるような人はほとんどいないでしょう。私は、法律の専門家としての仕事は他の優秀な方々に任せ、零細企業の事業再生の専門家になりたい。事業再生の専門家として、経営に苦しんでいる零細企業の役に立てるようになりたい。少なくても、自分に相談に来た事業主が、経営難から自殺を図るなどということは二度と起こさせないようにしたい。そう思いました。
その後の詳しいことは省略しますが、司法書士という仕事は一度離れ、会計事務所で税務会計や経営について学び、あおい総研を設立し、現在に至ります。
私は、従業員10名以下の小さな会社の事業再生を専門にしています。日本の企業の90%以上は、そのような小さな規模です。日本の企業の大部分を占める零細企業を元気にすることで、日本全体を元気にしたいと考えています。
大きな事を言う奴だ、とお思いですか?もちろん、私一人ではそんなことは不可能でしょう。しかし、動かなければ何も始まりません。
いわゆるサラ金が違法な金利を取り巨額の利益を得て栄華を極めていた頃、少数の弁護士たちが最初にそれに立ち向かいました。被害者の会を結成し、裁判を起こし、社会的にもメッセージを繰り返し発信しました。そしてついに借り手に有利な一つの最高裁判決が出され、それを契機に債務者からサラ金へ、払い過ぎた違法な金利の返還請求が相次ぎました。結果として、ものの数年で多くのサラ金は倒産し、多重債務者の数も激減しました。
今の私は埼玉県の春日部というところで小さな会社をやっているだけですが、いずれは大きなうねりを起こしたい。そして日本中の零細企業を元気にしたい。そのような想いで業務を行っています。もちろん、まずは目の前のあなたの再生をお手伝いすることに全力を尽くします。まずは、ご相談下さい。今より悪くなることは無いのですから。
長々とお読みいただきありがとうございました。あなたの事業の発展をお祈りします。
株式会社あおい総合研究所
代表取締役 道場明彦