顧客との関係を構築することにより売上は上がる
2013.10.06 更新
ビジネスにおいて重要なことの一つに、「顧客との関係を構築する」というものがあります。
「関係」というのも一言で言い表せませんが、例えばあなたのことを嫌いなお客よりは、あなたのことを好きなお客の方が多いほうがビジネスは上手くいくでしょう。
あなたのことをバカにしているお客よりは、あなたを信頼し、専門家として接してくれるお客が多いほうがビジネスは上手くいくでしょう。
あなたを「業者」だと思っていれば値切ってくるでしょうけれど、あなたを「先生」だと思っていれば値切ったりしないでしょう。
なので、あなたは顧客とそのような関係を構築する必要があります。
では、どうやってそのような関係を構築すれば良いのでしょうか?
◆仕組みで関係を構築する
もちろん、直接会ってあなたの人間性に直に触れ、そのような関係になれれば一番良いのは間違いありません。
どんな時でも、「直接会う」以上に関係が構築される手段は無いでしょう。
が、ビジネス立ち上げ当初ならともかく、ある程度の規模になり、顧客数が多くなればとてもそのような時間を費やすことはできないでしょう。
また、直接会って関係構築、というのはあなた自身の個人的な能力や性質に左右されます。
あなたはできても、他の従業員ではできない、となってしまうと、ビジネスの発展が見込めません。
あなたが一線を退くと、とたんに顧客が離れてしまう、ということになりかねません。
なので、顧客との関係構築も、長い目で考えれば属人的(人に頼る)ではなく、仕組みを作るべきでしょう。
では、どのような仕組みを作れば良いでしょうか?
◆情報を発信する
私がお勧めする仕組みとしての関係構築は、
「情報発信」
です。
情報とは、一つにはあなたがもつ専門家としての知識や経験、ノウハウなど。
もう一つは、あなたやあなたの会社のパーソナルな情報。
個人の趣味や日々の出来事、面白いエピソードなど。
これらの情報を発信することで、
①専門家としてのポジションを確立できる
②親近感を持ってもらい、距離が縮まる
このような効果が見込めます。
◆情報発信のメリット
「情報発信」のメリットは、大勢の顧客に一度に届けることができることです。
直接会うのは限界がありますが、情報という形で発信・・例えばメールマガジンやニュースレターで届ければ、一度に数百人、数千人、あるいはそれ以上でも接触することができます。
もちろん、直接会うのに比べれば効果は落ちます。
が、何もしていないのに比べると、確実に関係構築ができます。
例えば、私もこのようにメルマガを発行しています。
メルマガの送り先は、基本的にはWEBで無料レポートを請求してくれた方です。
当然、お会いしたことはありません。
電話で話したこともありません。
メールでやりとりすることすらも、ほぼありません。
が、何かの折にやりとりすると、
「いつもメルマガ楽しみにしています」
「駄文、面白いです」
「メルマガの内容を実践して、成果が出ました!」
などのお声をいただけることが多いです。
こちらから一方的にお送りしているメルマガでも、このような感情を持っていただけるわけです。
情報を発信することがいかに重要か、ということです。
◆あなたはどんな情報を発信できるか?
さて、情報発信が重要なのはご理解いただけたとして。
それでも、
「自分には発信するような情報など無い・・」
と考えている方もいるかもしれません。
私のようなコンサル職だから情報を発信できるのであり、例えば店舗ビジネスの自分には送れるような情報はない・・と思うかもしれませんね。
しかし、そんなことはありません。
ビジネスをしている方は、基本的に何かの専門家なわけです。
であれば、その専門家としての知識を惜しみなく発信してあげれば良いのです。
例えば飲食店であれば、美味しく食べるコツ。レシピ。食材のこだわり。料理の由来。料理の技法。
花屋であれば、花言葉。花を長持ちさせるコツ。花の原産地。海外の珍しい植物。
クリーニング屋であれば、綺麗に洗濯するコツ。クリーニングの方法の違い。衣類を長持ちさせるコツ。クリーニングってどうやってやっているの?
などなど。いくらでもあります。
要は、あなたとお客との知識の差のギャップがあれば、それを伝えてあげれば良いのです。
おそらくあなたにとっては当然のことで、
「こんなこと伝える意味あるの?」
と思うかもしれません。
しかし、それでいいのです。
びっくりするくらい、お客はあなたのビジネスの専門知識がありません。
それを埋めてあげるだけでも、価値はあります。
◆専門知識発信の際の注意点
ただし、注意があります。
それは、
「受け取り手が面白いと思う情報を発信しましょう」
ということです。
専門知識を発信すれば良い、ということで、「自分が伝えたいことを伝える」人がいます。
しかし、それでは受け取り手にはさっぱり響きません。
例えば「専門用語ばかりで、固い文章で改行もなく、長々と書かれたメール」を読みたいと思いますか?
私なら読みません。
これは、受け取り手のことを考えていない情報発信です。
あくまで、「受け取った方が面白い、価値がある」と考えてくれる情報を送るのが目的です。
そのためであれば、多少専門性が薄まっても、分かりやすく表現してあげる、文章は読みやすいレイアウトにするなど、心遣いが必要です。
小学校高学年~中学二年生くらいが読んで理解できる文章が良い、と言われていますね。
なので、情報を発信する際はそのあたりも気にしてみましょう。
まあこのあたりはセンスの有無にも関係してくるので(笑)自信がなければ他の人の意見を聞きながらやってみましょう
(なんなら添削しますよ、と営業)。
お客との関係構築の方法、参考になったでしょうか。
具体的な方法は、また別の機会にお伝えしますので、お楽しみに。
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