小さな会社の経営において、「売上をもっと上げたい」という悩みは尽きません。
売上アップの方法は新規集客だけではありませんが、そもそもの顧客数が少ない状態では、新規客を増やして土台を固める必要があります。
今回は、新規集客に成功し、ビジネスを成長させるための「広告費の使い方」について、お話しします。
【クイズ】利益が出ない広告は「失敗」か「成功」か?
まず、集客のセンスを問うクイズです。 あなたが飲食店の経営者だとして、新規客を集めるために10万円をかけてチラシを撒きました。
| 結果 | チラシを見て来店したお客様の売上(粗利)は「ちょうど10万円」でした。 |
|---|---|
| 状況 | 10万円かけて10万円の売上なので、手元に残る利益はゼロです。 |
この場合、あなたはチラシを継続しますか?
それとも、儲からないから止めますか? この答えは、記事の後半で解説します。
なぜ、ビジネス拡大に「広告費」が必要なのか
新規集客をしてビジネスを拡大したいのであれば、結論として「広告費」は不可欠です。
それは、広告が他の手段に比べて「再現性」と「スピード」において圧倒的に優れているからです。
1. 確実に届く「再現性」
そもそも広告は、お金を払って自社の情報を見込み客に届けるものです。
お金さえ払えば確実に情報を伝えられるため、「これくらいの予算をかけてこういう広告を出せば、これくらい集客できるだろう」と、過去のデータから予測がつきます。
一方で、SNSの投稿や口コミ、ブログなどは、見込み客に届くという保証がないため、どれくらい集客できるかが読めません。
SNSで成功している人はごく一部の「氷山の一角」であり、その陰には大勢のうまくいっていない「屍(しかばね)」があるのが現実です。

2. 成果が出る「スピード感」
広告は用意さえできれば、非常に早く成果が出ます。チラシを配った日に来店があったり、Web広告を出した日に問い合わせが来たりすることも普通にあります。
これがSNSであればフォロワー集めに時間がかかり、ブログも何十記事も書いてようやくアクセスが集まるレベルです。
しかも、それだけ労力をかけても再現性が乏しいため、うまくいく保証はありません。
ビジネス成長の超基本「リピーターありき」
ここで、ビジネスを成長させるための大原則を確認しましょう。 それは、「ビジネスはリピーターありき」であるということです。
- 新規客に来てもらう
- 商品・サービスを気に入ってもらう
- リピーターとして何度も購入してもらう
この当たり前の仕組みを徹底できている経営者は意外と多くありません。
既存客へのサービスにはこだわっていても、リピートしてもらう「仕組み」がないために、常に新規集客に追われることになります。
集客に失敗する経営者・成功する経営者の考え方
ここで、冒頭のクイズの答え合わせです。 10万円の広告費で10万円の売上(利益ゼロ)だった場合、どう判断すべきか。
| 集客に失敗する経営者 | 「10万円かけて10万円しか売れないなら、儲からないから止めよう」 |
|---|---|
| 集客に成功する経営者 | 「トントンなら最高だ! ガンガン続けよう!」 |
成功する経営者が「トントンで最高」と考える理由は、「新規集客の時点では儲かる必要はない」と知っているからです。
リピートで利益を出せばいい
ビジネスの超基本は「新規で集めて、リピートしてもらう」ことでした。利益は2回目以降のリピート時に出れば良いのです。
例えば通販業界(健康食品や化粧品など)では、1万円の広告費をかけて1,000円の商品を売る「大赤字」からのスタートは普通です。
その後のリピートでどれだけ利益が出るか、データで分かっているからです。
結論:広告費は「お金を燃やす覚悟」
これまで多くの会社の会計データを見てきましたが、しっかりと戦略を立てて広告費をかけている経営者は非常に少ないのが実情です。
小さな会社やリアル店舗の場合、通販のように、成長投資として多額の費用をかけるのは現実的ではありません。
しかし、広告費という「お金を燃やす覚悟」がある経営者こそが、集客を成功させ、安定した黒字経営を実現できるのです。

ぜひ、単なる費用ではなく「未来のリピーターを獲得するための投資」として、広告費を使ってみてください。

