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経営戦略の考え方・・必ず押えなければならない3つのC(「顧客」「自社」「競合」)

2012.12.02 更新

ビジネスでは「戦術」のみならず、「戦略」も重要である、というお話を前回しました。

では具体的に、戦略とはどういったものなのでしょうか。

 

戦略は戦術とは違い目に見えないもので、抽象的です。

チラシの文章をこうしましょう、とか、ホームページにこんな写真を載せましょう、というものではありません。

戦略を考える時に必要な要素として、私は「3つのC」を利用します。

マーケティングの勉強したことがある方なら、「3C分析」というものをご存知かもしれません。
Cの内容は、その3C分析と同じです。

 

それは、

・Customer (お客)

・Company (自社)

・Competitor (競合)

この3つです。

 

戦略を決める時は、この3つの要素についてじっくり考え、最適な経営方針を作成することになります。

それぞれの内容を説明しますと、

 

・Customer (お客)⇒どのような人に対してあなたの商品やサービスを提供するか、ということです。
顧客ターゲットを決めるということです。
あなたの商品やサービスを購入してくれるのは誰か、どこにいるのか、検討します。

 

・Company (自社)⇒あなたがどのような商品、サービスを提供するか、ということです。
そしてその商品、サービスは、あなたの独自の経営資源や強みを生かせるものであるか、
あなたにはどのような強みがあるか、検討します。

 

・Competitor (競合)⇒あなたにはどのような競合が存在するか。
そしてその競合に対して、あなたはどのような差別化が図れるか、検討します。

 

どの要素も、別に特別なものではありません。
あなたも普段から意識して、あるいは無意識にでも考えていることだと思います。

 

重要なのは、この3つの要素はそれぞれが絡み合っているということです。

1つ1つをバラバラに考えてもあまり意味はありません。

つまり、

 

どのような人に買ってもらうのか

その人が喜ぶ自社の商品は何か

似たような商品を販売する競合がいるのか

競合相手ではなく、自社を選んでもらうための差別ポイントは何か

その差別ポイントは、お客が望んでいるものなのか

その差別ポイントは、自社の強みを生かせるものなのか・・・

 

このように、3つの要素はそれぞれ同時に、ぐるぐると回すように考える必要があります。
3つがうまくリンクしていないと、一貫性のない、あやふやな戦略になってしまいます。

 

例えば、

競合との差別化として、安売り戦略でいこう!と決めたものの、
自社では継続的に安く売っていくための資源(安く仕入れるルート、コストを抑える技術など)が無いため、
結局儲からず消耗していったり・・

自社の得意分野は○○だから、これを大々的に売り出そう!と決めたものの、
ターゲットとするお客が望んでいない商品であったために全く売れなかったり・・

 

これらは、しっかりと練った戦略が無いために起きるミスマッチです。

「3つのC」を理解し、一貫性のある戦略を作れば、必ず成功するはずです。

 

なぜなら、そうして作った戦略によって提供されるのは、

「欲しがっている人に対して」

「競合が扱っていない」

「自社の強みを生かした得意なもの」

だからです。

 

売れないはずが無いと思いませんか?

 

戦略は抽象的なため、非常に奥が深く、これだけで説明できるものではありませんが、
是非あなたも「3つのC」を頭に入れておいてください。

 

間違っても、

「自分が得意だから」

という理由だけでビジネスをしようと思わないでくださいね。

 

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道場 明彦
道場 明彦
株式会社
あおい総合研究所
代表取締役
保有資格
司法書士/行政書士/事業再生士補/2級FP技能士 他
経歴
司法書士として4年間で600人以上の借金問題の解決のサポートに携わる。 その後会計事務所スタッフとして、2年間で50社程度の税務、会計、経営相談業務を行う。 売上向上、事業再生コンサルティング会社あおい総合研究所を設立し、代表取締役就任。
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