安いと思わせる値段の付け方
2013.07.27 更新
価格というのは不思議なものです。
人は、価格を検討する時、あまり論理的に判断しません。
例えば、普段の昼食は10円、50円の違いで安い方を買ったりするのに、
飲み会一回で4000円出すのはためらいません。
昼食で悩むなら飲み会一回減らせば良いのですが、そうはしないのです。
あるいは、数百万円の車を買うときは平気で数万円高いオプションを付けます。
ディズニーなどに行けば、相場の数倍のものも買います。
そのようなケースでは、明らかに高い買い物でも、気にしないのです。
なのであなたが価格を決める時も、論理的に考えるのではなく、
お客の心理に沿って値付けをするべきでしょう。
◆安く思わせるテクニック
・わずかに安くして、端数にする。
ベタな手法ですが。
300円→298円にすることで、一段階安い、と思わせることができます。
300円だと300円台ですが、298円だと200円台というくくりになるからです。
・一日あたり〇〇円、と換算する。
一か月分1万円は高く感じますが、一日あたり330円、と言われるとそうでもないかな、
と思わせることができます。
・最初に高価なものを提示する。
コントラスト効果というものです。
最初に一杯2,000円のビールがメニューに載っていてそれが目につけば、
その後800円のビールを見たとき安いと感じるということです。
客観的には全く安くないとしてもです。
・松竹梅にする
本当に売りたい商品を竹や梅にして、
より高い商品を用意することで安いと感じさせることができます。
その場合、松を6万円、竹3万円、梅2万円というふうに、
松をかなり高めに設定するのが良いでしょう。
仮に買ってくれれば儲かりますし、コントラスト効果で竹が安く見えます。
・特典をたくさんつける
本命の商品の他に、おまけをたくさんつけてあげます。
例えば3万円の鍋を買うと、
包丁と、
フライパンと、
お皿と、
さらにこのレシピ本も付いてくる!
という感じです。
ここでのポイントは、「量が多ければ多いほどお得感を感じる」ということです。
実はそれほど高価でないおまけも、量を増やすことで
「こんなにおまけがついて、安い!」
と思わせることができます。
・比較対象を変える
Apple to orange という手法です。
例えば、無農薬で丹精込めて作り、蜜がたっぷり入ったリンゴがあるとしましょう。
そのリンゴが1個1,000円だったら、どう思いますか?
「高い!」
と思いますよね。
それは、普通のリンゴと比べているから。
ではそのリンゴを贈答品コーナーに持っていき、
高級メロン5,000円と並べてみたらどうでしょう。
感覚的には安い、と思う人が多いでしょう。
つまり、値段を比較する時、比較対象を変えることで安いと思わせることができる、
ということです。
逆に、他とは違う特徴がある商品でも、
既存のものと比べられてしまっては高いと思われる可能性がある、ということです。
比較対象により、安くも高くも思われます。
いかがでしょう。
テクニック的な話が多いですが、人間の心理に則っています。
くれぐれも、
「原価が○○円だから・・」
という値段の付け方はしないほうが良いでしょう。
最大利益を逃してしまう可能性があります。
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