顧客リストの重要性・・世界的な経営者が「全てを失っても唯一残して置きたい」と言ったもの
2012.11.25 更新
ビジネスにおいて最も重要なものをご存じでしょうか?
アンドリュー・カーネギーという大富豪がいました。ビジネスで大成功をし、一代で富を築いた鉄鋼王と呼ばれる事業家です。
彼はこう言いました。
「私の全ての財産を持っていってもかまわない。ただし、顧客リストだけは残しておいてくれ。
そうすれば、私はすぐに今の財産を築いてみせる」
また、江戸時代の呉服屋は、店が火事になった際には顧客台帳(顧客リスト)を井戸に投げ込んで逃げたといいます。
火事が収まったあと、顧客台帳を井戸から引き揚げればまた商売ができると知っていたからです。
顧客リスト。
これがビジネスにおいて最も重要な資産です。
顧客リストとは、過去にあなたのお店や会社から商品を購入したことのある人の情報です。
なぜ顧客リストが重要なのか?
答えはシンプルで、あなたのお店、会社から買い物をしたことが無い人に
初めてあなたの商品を購入してもらうのは非常にコストがかかるからです。
あなたのお店を知らない人にあなたのお店を知ってもらう。
商品の魅力をあの手この手で伝える。
目玉商品でまず初回来店してもらう。
これらは、すでにあなたのお店から買い物したことがある人に再度購入してもらうのに比べ、非常に労力、コストがかかるのです。
新規客への販売は既存客に比べ7~25倍のコストがかかるといわれています。
あなたも経験があると思いますが、一度も入ったことのないお店に行って買い物をするというのは、
なかなかハードルが高いのでしょう。
私も、10年以上毎日通っている道沿いにあっても、入ったことのない店が多くあります。
反対に、一度でも行ったことのある店であれば二度目に行くのはそれほど抵抗ないでしょう。
DMでも、既存客のリストに送付した場合と、全くの新規客リストへ送付した場合で反応率が10倍以上違うことはざらにあります。
新規のお客を集め、顧客リストを取得し、そこにアプローチをかけ、再度購入してもらう。
これがビジネスの鉄則です。
新規客のみを追い求めるビジネスモデルは、コストがかかりすぎますし、常に目の前の売上に追われることになります。
顧客リストの重要性はご理解いただけたでしょうか?
「でも、うちは普通の飲食店だから顧客リストなんか無いし・・」
顧客リストを取得してください。どんな業種であっても、顧客リストを取れないことはありません。
もちろん工夫は必要ですし、手間はかかるでしょう。しかし、その効果は疑う余地がありません。
ライバルがやっていないのであれば、確実にあなたのお店は業績を上げることができるでしょう。