ターゲットを絞る効果
2013.05.06 更新
先日、ラジオからこんなCMが流れてきました。
「女性専用パチンコ店オープン!」
おお、と思ったので記事にしてみます。
あなたは、このCMを読んでどう思いましたか?
マーケティング的な視点で考えてみましょう。
◆ターゲットを絞る意味
この「女性専用」というのは、ターゲット顧客を絞っていますね。
なぜそんなことをするのか?
ターゲットを絞っては、お客の母数が減ってしまい、結果として来客数も減ってしまうと考えがちです。
大抵の経営者は、
「私の会社のターゲットは、世の中の全ての人」
と言います。
確かに、ターゲットを絞ることにより母数は減ります。
しかし、代わりに、狙ったターゲット層には、強くアピールすることができます。
もしこのパチンコ店が、女性にとって魅力的なお店だったら・・例えば、
・綺麗な店内
・リラックスできる休憩スペース
・スイーツサービス
・託児施設完備
などなど・・・
女性が殺到するかもしれませんね。
パチンコ行かないのでこれが女性にとって魅力的な店かどうかはわかりませんが。
このように、狙ったターゲットにピンポイントで魅力的なものを提供できれば、そのターゲットは強く反応します。
絞れば絞るほど、刺さるものが作れるはずです。
絞ったターゲットが喜ぶものを提供すれば良いわけですから。
これがもし、男性にも女性にも、大人にも子供にも喜ばれるものを提供しよう、と思ったら・・
皆に好かれる=ぼんやりしたサービスになる、というのはご理解いただけると思います。
もちろん、絞り過ぎると本当にお客さんがいなくなってしまいますので、その兼ね合いは考える必要があります。
が、絞ることによりお客が増える、ということはお分かりいただけたかと思います。
◆過当競争から抜け出すために
さて、世の中の多くの商品・サービスにはライバル、競合がいますね。
そして、ライバルではなく自社が選ばれるためには、差別化が必要である。
それは分かっている、という経営者は多いでしょう。
しかし、どのように差別化すれば良いか?それは分からない、という方が大半です。
一つの方法としては、今回のように「ターゲットを絞る」ということが考えられます。
つまり、今の市場にはたくさんライバルがいる。
そこで、その市場の中の一部のお客に絞った商品・サービスを提供する、ということです。
例えば美容業界なら、男性専用。女性専用。高齢者専用。子供専用。
税理士業界なら、小売店専門。製造業専門。
自動車業界なら、輸入車専門。四駆専門。
といった具合です。
競争が激しくなればなるほど、さらにさらに絞る、ということが必要になってきます。
もちろん、専門を名乗る以上、その分野では高い専門知識や経験が必要になります。
それでこそ、選んでもらえるわけです。
しかし、そのような専門性があるのなら・・絞ることにより、お客に選ばれる可能性は多いにあります。
「なんでもあるラーメン屋」
よりも、
「豚骨のみにこだわったラーメン屋」
のほうが専門店として選ばれるように。
あなたも、もし過当競争に苦しんでいるのであれば、ターゲットを絞るということを考えてみてはいかがでしょうか。
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