売上アップのための分析・・「強み」と「弱み」
2012.12.19 更新
先日コンサル仲間とちょっと話題になったので書きます。
あなたは、自社の「強み」と「弱み」を知っていますか?
・・という話をすると、「SWOT分析」という言葉が出てきます。
マーケティングの勉強をしたことがある人にはおなじみでしょう。
簡単に説明しますと、SWOT分析とは自社の「強み」「弱み」「機会」「脅威」を洗い出して、
それぞれ組み合わせて今後の事業戦略を練るための分析方法です。
英語にしたときの頭文字から「SWOT」といいます。
(スウォットです、スワットではありません。特殊部隊じゃありません)
この分析をやるときに、自分の会社だけを材料に始めるケースが非常に多いと思いますが、間違っています。
例えば、あなたの会社には代表者であるあなたしかスタッフがいません。
これは強みですか?弱みですか?
一般的には弱みと言いそうですね。一人しかいないんじゃ心もとない、とか。
しかし、一人しかいないため何でも即決でき、意思決定が早いというメリットがありますね。
もしライバルがそれなりの組織が整っている会社であれば、
上司を通し役員会を通し社長決裁をし・・と時間がかかるでしょう。
そうすると、一人しかいないというのは強みと言えそうです。
でも、あなた一人しかいないため、仕事がいっぱいだと対応できませんね。これは弱みでしょう。
もっとわかりやすい例で、あなたが喧嘩をするとしましょう。肉弾戦です。
強いですか?弱いですか?
小学生よりは強いでしょうね。
格闘家よりは弱いでしょう。
その格闘家も、ライオンよりは絶対に弱いでしょう。
と、いうように、強い弱いは相対的な評価です。
したがって、自社だけで「これは強い、これは弱い」と決めることに意味は無いということです。
では何に比べて強い弱いの判断をするかというと、ずばりライバル、競合です。
あの競合はこんな特徴がある、それに比べてうちは勝っている、ということですね。
ところが、です。
じゃあ今度は、競合ってどこ?って話が出てきます。
例えば飲食店であれば、商圏内の飲食店全てが競合といえるでしょうか?
ファーストフード店は、高級料亭を競合と認識しているでしょうか?
してないでしょうね。
結局、自社のターゲットとなるお客は誰?
お客に提供する商品は何?
それに競合するライバルはどこ?
が決まらないと、強み弱み分析はできないということです。
ちなみにこれは以前の記事「3つのC」でお伝えしたことと本質は同じです。
じゃあいつSWOT分析するの?って話ですが・・知りません(笑)。経営学に詳しい人がいたら、是非レクチャーしてください。
マーケティングはややこしい分析ばっかりして実際は役に立たない・・と思う方が多いかもしれませんが、
何のために分析するのか、どういう意味があるのか、はしっかり考える必要があるでしょう。
「分析のための分析」になっては、机上の空論と言われても仕方ありません。
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