周りの声に惑わされない
2014.11.03 更新
経営者であるあなたは、おそらく周りの人・・友人、従業員、あるいはお客さんなどに、商品やサービス、その他色々なことにアドバイスや意見を求めたことがあるかもしれません。
それは役に立つこともあるのですが、マイナスに作用することもありますので注意が必要です。
具体的な例をあげましょう。
あなたが、ホームページを作ったとしましょう。
チラシでも良いです。
私の記事を読んでくださっている方はもうご存知でしょうけれど、ホームページやチラシは、
デザインが綺麗=集客できる
というわけではありません。
もしあなたが回りの人に「綺麗なデザイン」のものと、「綺麗ではないが集客できるデザイン」のもの両方を見せて、
「どっちが良いと思う?」
と聞いたらどうなると思いますか?
まず間違いなく、綺麗なデザインのものが良い、と言われるでしょう。
そしてそれを信じて、
「そうか、皆こっちが良いと言っているし、こっちにしよう」
と決めてしまったら、どうなるでしょうか?
特に女性は見た目の美しさで判断する傾向がありますので要注意です。
以前、自動車の整備屋さんに無料のブログを立ち上げてあげたことがありました。
整備屋さんなので、機械的な、無機質なデザインのものにしていたのですが、後日見てみると花柄のファンシーなデザインに変わっていました。
女性従業員にブログの更新を任せていた結果です。
花柄のブログを見た見込み客は、パッと見で
「これは整備工場のブログだ」
と思うでしょうか?
明らかに違和感を感じるでしょうね。
お客の声も要注意です。
例えば飲食店であれば、男性をメイン顧客にしている店なのに女性の声を取り入れてメニューを変えてみたりとか。
あるいは、ごく一部の「高い」という声を鵜呑みにして値下げしてみたりとか。
「色々な人の声」を取り入れるということは、多くの人の要望を取り入れているように見えるかもしれませんが、結局は印象が薄くなりぼんやりするだけです。
しっかりターゲットを決めて、ターゲット以外の声に惑わされないようにしましょう。
なお、ターゲットを決めたとしても、これまた鵜呑みにするのは危険です。
そもそも、お客というものは自分が欲しいものを明確に認識していないことが多いです。
以前、あるメーカーが女子高生向けの商品を開発しよう、ということで、現役の女子高生が商品開発を担当したことがありました。
結果、大ゴケしましたね。
「〇〇なものが欲しい」
「〇〇な機能があればいい」
と口では言ってみても、実際そのような商品が売れるとは限らないということです。
最も確実なのは、既にあなたから買ったお客に対し、
「なぜうちから買ったのか?」
という理由を聞いてみることです。
それが、あなたの商品やサービスが選ばれた理由です。
ということは、他の同じような価値観をした見込み客も、同様の理由で買ってくれる可能性が高いということ。
周りの声に惑わされず、本質を見極めましょう。
そのためには、日頃から売上アップや集客、マーケティングについて勉強することをお勧めします。
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