売上を上げるために必要な2つの考え方・・戦略と戦術
2012.12.01 更新
売上を上げようと思ったら、「戦略」と「戦術」というものをしっかり考える必要があります。
経営戦略とか、エリア戦略とか、○○戦略という言葉はよく聞くと思います。
戦略とは何でしょうか。
戦術とは何でしょうか。
私は中国の歴史小説「三国志」が好きだったのですが、三国志で言えば、戦略とは例えば
・どこの国と同盟を結び、どこの国と戦うか
・まずどの地域に攻め込んで領土を拡大するか
・今は戦争する時期では無いので、戦わずに国力を蓄えるか
など、国の政策も含んだ大きな視点での戦いのあり方、というニュアンスでしょうか。
これに対して戦術とは、
・実際の戦場でどのように部隊を動かすか
・どのような罠をしかけて誘い込むか
・戦況が不利になった場合いかに被害を少なく退却するか
など、戦場での兵士の采配など、局地戦での戦いの方法というニュアンスです。
これをビジネスの世界で表すと、
戦略とは
・どのようなお客をターゲットにするか
・自社の独自の資産や強みをどのように生かすか
・どのような競合が存在し、どうやって競合と差別化するか
といった、大きな視点での経営のあり方ということになります。
そして戦術とは、例えば売上アップのために
・チラシで集客するか
・ホームページを制作するか
・フェイスブックで自社ページを作るか
などの具体的な施策をどうするか、という話になります。
ちなみに戦術より小さな概念として、戦法とか戦闘といった言葉もあります。
これは戦術よりさらに具体的に、
・チラシのキャッチコピーはどんな言葉が反応良いか
・ホームページはどんなレイアウトが良いか
・ツイッターではどんなつぶやきをすれば良いか
といったノウハウレベルの内容のことです。
注意してもらいたいのは、戦略も戦術もどちらも大切である、ということです。
経験上、大抵の経営者は戦術、戦闘を重視します。
つまり、具体的ですぐに効果が出るわかりやすいノウハウを喜びます。
逆に戦略の話をすると、
「ふーん、なるほどね、で、具体的に何をすれば良いの?」
という反応になります。
たしかに、戦術や戦闘の方がわかりやすく、成果もすぐに出ます。
戦略など考えていなくても、質の良い販促アイテムがあれば、そこそこ売上は伸びるでしょう。
しかし、戦略が無く戦術ばかり長けていても、長期的に見ると成功できる可能性は低いです。
また戦争の話になりますが、戦場でどれだけ戦いが強くても、
「そもそもどこと戦うか」
「どのような計画で領土を広げていくか」
などを考えずにやみくもに戦い続けていてはいずれ破綻する、というのは分かりますよね。
ビジネスにおいても、しっかり戦略を立て、その戦略を実現させるために具体的な戦術レベルに落とし込むことが重要です。
戦略については別の記事で詳しくお伝えしたいと思いますが、戦術だけでなく戦略も重要である、という点はご理解ください。