資金繰りの重要性・・小さな会社も怠らない
2013.06.11 更新
資金繰りをしているでしょうか?
と、突然質問してみます。
回答はおそらく三種類、
①資金繰り表を作ってしっかりやっている
②頭の中でできている
③資金繰りって何するの?
こんなところでしょうか。
おそらく、小さな会社の経営者は大抵②ではないかと思います。
次に③。
①はほとんどいないでしょう。
◆資金繰りとは
資金繰りとは、文字どおり「資金」の動きをみることです。
何か月後にいくらの入金があり、その前にいくらの支出がある。
だから、○○円足りなくなりそうだ。
あるいは、毎月○○円ずつ出金が入金を上回っている。
このままでいくと○か月後には資金が足りなくなる。
などなど。
資金繰りは、「利益」とは関係ありません。
決算書を見て、いくら利益が出ていても、資金は足りなくなることがあります。
例えば、利益は出ていても、そこから税金を払わなければなりません。
銀行の返済は、利益とは無関係です。
ローンで購入したものの支払も、利益とは無関係な支出の場合があります。
小さな会社の社長は、
「この仕事をすれば○○円儲かる」
というところは考えていても、その後数か月後にどんな支出があり、
いくら用意しておかなければならない、というところまで考えるのは苦手な方が多いようです。
だからこそ、資金繰りをしっかりする必要があります。
◆資金繰り表を作りましょう
資金繰りは「資金繰り表」というものを使います。
通常は一か月ごとのものですが、資金がひっ迫してくると、日毎の、「日繰り表」を使います。
○か月後ではなく、○日後の資金を把握するためです。
日繰り表を作るとなると、日々の資金がかなり厳しい状況ですから、日々かなりハラハラすることになります。
2週間後の資金が足りない!と慌てることになります。
しかし、まずはこのようにしっかり数字で管理することが重要です。
数字で明確にすれば、
いくら足りないのか?
そのためにストップすべき支払は?
あるいはそのために調達すべき資金は?
調達する方法は?
売り上げを上げるなら、いくら必要か?
そのためには、どんなアクションをするべきか?
などが明確になるからです。
社長の頭の中だけで勘定していると、細かいところまで気が付かないため、資金不足ギリギリになって
「足りない!どうしよう!」
となってしまいます。
また、資金管理の感覚をつかむのはもちろん、このように数字に触れていれば、
段々と経営の計画作りにも慣れてきます。
今月○○円必要だから、あの仕事を請けて、あそこに営業して・・と、先のことを考えるようになります。
このように、資金繰り表を作るのは、
「数字嫌い」
を脱却し、経営数字間隔を身に付ける第一歩です。
まずは資金繰り表を作成し、数字をしっかり把握する癖をつけましょう。
※資金繰りのひな形などは、別の機会でお伝えします。
資金繰りに困る前に業績を上げたい!という方はこちら