中小零細企業の再生・・今後どうなるか?を正しく理解する
2013.03.14 更新
中小零細企業の再生は、泥臭く考えてください。
事業再生の手法を勉強すると、裁判所に民事再生の申立をしてスポンサーを見つけて支援してもらって、
銀行のDDSにより財務が健全化した・・などという話があります。
もちろん、そのような例も皆無ではありませんが、零細事業者の場合そのような華麗な再生はまずありません。
むしろ、最終的には「潰れなければOK」という状況にもちこむこともあり得ます。
つまり、銀行への返済もできない、税金も滞納している、差押えもされている、なんなら工場も競売にかけられている・・
でも倒産しません!!
という状況です。
そんな状況になっても、経営者が諦めなければ、事業の存続は不可能ではありません。
例えば、差押えをされても、押えられて困る財産がなければ、別段困らないのです。
銀行預金を押えられても、預金残高がほとんどなければ、失うものはありません。
仮に工場が競売にかけられても、買い手がつかなければ、ずっとそこにいることができます。
その間のローンも払う必要がありませんし、家賃も要りません。
仮に買い手が見つかっても、交渉により賃料を払うことでそのまま居続けることができるかもしれません。
交渉がまとまらなくても、工場が競売にかけられてから最終的に立ち退くまでには、どんなに短くても1年~かかります。
その間に状況は変わっている可能性は高いでしょう。
そもそも、事業を縮小すれば自社の工場は不要かもしれません。
あまり大きな声で言うことではありませんが、世の中、ごねた者・開き直った者勝ちということはよくあります。
業績が悪くなると、経営者の皆さんはとても憂鬱になります。
「この先どうなるのだろう?」
「返済できなくなったらどうなるのだろう?」
と。
日々お金の心配ばかりで、本業も手に付かなくなることも多いでしょう。
もちろん、心配なのはわかります。
しかし、まずはこのままだと最終的にどうなるか?をしっかり把握しましょう。
別にヤクザに監禁されるわけでもありませんし、警察に捕まるわけでもありません。
幽霊が怖いのは正体が分からないからです。
「現在の状況」と「今後の成り行き」をしっかり理解した上で、
「ではどうすれば良いか?」
を考えましょう。
自分の現在地も分からず、ゴールも分からず、地図も無い、という状況では、どこにも行けませんからね。
もし日々を不安で過ごしている方がいらっしゃれば、参考にしてください。
そのような状況になる前に業績を上げたい方はこちら